2012年1月27日金曜日

名古屋市の予算平成過程の公開について

平成23年度も、残すところ2ヶ月ほどとなりなした。
この時期は全国の自治体で、来年との予算編成が行われていることでしょう。
名古屋でも、予算編成のニュースが目につくようになりました。

名古屋市の予算編成は、各局の予算要求 → 財務局査定 → 市長査定、の順で行われるようです。


名古屋市は「予算編成の透明性の確保と市民意見の予算への反映に関する条例」を定めています。

一部を抜粋します。
第3条 市長は、前条第1号及び第2号に定める予算について、各局からの予算要求の内容並びに財政局及び市長による査定の内容に関する情報を公開するものとする。
第3条の3情報の公開に当たっては、市民にできるだけわかりやすい内容とするほか、重点的な取組事項については、事業や施策の内容等に関して詳細な説明を加えるものとする。
第4条前条第1項及び第4項に定める情報の公開は、本市のウェブサイト等を用いて行うものとする。
これに基づいて名古屋市は、公式サイトで予算編成の課程を公開しています。
私は上記のページで公開されている内容に、不満を感じています。


1.平成23年度のページを見ると、

というリンクが並んでいます。

予算編成透明化条例 第3条は、
  • 各局からの予算要求の内容
  • 財務局による査定の内容
  • 市長による査定の内容
に関する情報を公開することを義務付けています。

であるならば、3つ目のリンクは「平成23年度予算編成過程の公開(市長案の内容)」とするのが、本来あるべき姿だと思います。


2.それぞれのページに添付されているPDFファイルには、名古屋市が実施する事業に対する予算がもれなく網羅されています。
各局の予算要求を公開する資料は、この形式で良いと思います。
しかし、査定の内容を公開する資料も、同じ形式で良いのでしょうか。

査定を織り込んだ予算案を羅列して、その理由を①~④で示す。
これで「査定の内容」が伝わるでしょうか。
査定の結果しか記載されていない、と考えるのは幼稚でしょうか。

河村市長は2011年に著書を3冊出版されました。
そんなに精力的に執筆活動をする時間があるなら、市長査定の内容を自分で執筆し、公開してほしい。
予算編成にどんな想いを込めたのか、何を重視し、何を削ったのか、市民に直接語りかけてほしい。
それこそが、市長に課された説明責任だと思います。


3.予算編成透明化条例 第3条の3「市民にできるだけわかりやすい」という条件が満たされていません。
公式サイトに掲載されたPDFファイルを、そっくりそのまま新聞に掲載して、読者が喜ぶでしょうか。

予算案のポイントを解説する資料がほしいです。

たとえば、市政記者クラブや名古屋市経営アドバイザーに協力を求め、解説書を作ってもらってはどうでしょうか。


満足な解説もなく、ただ広く薄く項目が並んでいるだけでは、結局何も伝わりません。
過ぎたるは及ばざるがごとし、です。